タンザニア副大統領がアルーシャのオリセット®ネット工場操業開始を宣言。
"アフリカで、アフリカ人による、アフリカ人のための長期残効蚊帳"
閣僚、外交官、国際的な有名人、財界人などの著名人が訪問
2008年2月8日、アルーシャ(タンザニア)― 副大統領のAli Mohammed Shein博士が著名な招待客を前に、アルーシャのオリセット®ネット新工場の操業開始を宣言しました。
祝賀式ではテープカットが行われ、米倉弘昌住友化学社長とAnuj Shah A to Z Textile Mills社最高経営責任者が、世界各国から招待された著名人を迎えました。
また、Yvonne Chaka Chakaロールバックマラリア親善大使、Julian Fleetロールバックマラリア・ディレクター代理、またPamela White USAID(米国国際開発庁)タンザニア特命ディレクターからのお祝いの言葉があり、非常に印象に残る式となりました。
この新工場では、年間1000万張の長期残効蚊帳を製造することが可能です。
長期残効蚊帳(LLIN)は、マラリア撲滅活動の重要なツールです。現在アフリカでは30秒に1人のスピードで子供がマラリアで命を落としています。オリセット®はアフリカ大陸で生産される唯一のWHO(世界保健機関)推奨長期残効蚊帳です。Shein副大統領は「オリセット®はアフリカにとって重要な公衆衛生製品であり、同時に経済発展をも促す模範的な例となりました。このことは公衆衛生行政において、単なる「援助」という範疇を超え、真の経済的自立への出発点となります。アフリカ全土の他の産業界もこの例を積極的に見習うべきです。」と語りました。
アルーシャの蚊帳工場は、住友化学とタンザニアの現地企業であるA to Z Textile Mills社の各50%出資の合併会社です。2003年の技術の無償供与から始まった事業提携から発展して、この合併会社の法人組織であるVector Health International社が設立されました。新工場により、アルーシャでのオリセット®生産能力は年間1000万張となります。また、本事業によって3,200人以上の雇用が創出され、2万人を超える人々の生活を支えています。「このような重要な日を皆さんと共に祝うことができ、大変嬉しく思っております。私たちの協力関係は、本格的な合併会社にまで成長しました。タンザニア工場は、当社のオリセット®ネット事業の本拠地となります。当社はアフリカでのオリセット®ネット生産を、タンザニアを拠点としてさらに拡大していき、マラリア撲滅活動、またアフリカの経済発展に対する貢献のために積極的に取り組んで行きます。」と、米倉弘昌住友化学社長は発表しました。
オリセット®ネットは、マラリア撲滅活動においてその効果が実証されています。これは世界保健機関殺虫剤評価スキーム(WHOPES)に提出された最初の長期残効蚊帳であり、有効性と持続性を確認する全てのプロセスに合格した、唯一のLLINでもあります。オリセット®ネットは丈夫で、耐久性があり、洗濯することができます。製造工程で繊維の中に殺虫剤を練り込んでいるため、殺虫剤が長期にわたって徐々ににじみ出る仕組みになっています。したがって殺虫剤を塗布しなおす必要がなく、最低でも5年間の有効性が保証されています。タンザニアでのフィールド試験では、使用開始から7年後も有効であることが示されています。
「アフリカは経済をより確固たるものにするために、直接的な外国資本の導入を必要としています。マラリアによる死亡の90%を占めるアフリカが、どうして蚊帳を外から輸入する必要があるのでしょうか?(蚊帳を製造する工場による)雇用は、私たちのコミュニティに変化をもたらしました。目に見える直接的な結果の一つとして、子供達が学校により長く行くことが出来るようになりました。」と、A to Z Textile Mills社最高経営責任者のAnuj Shah氏は語ります。
ロールバックマラリア・パートナーシップ事務局長のAwa Marie Coll-Seck博士のコメントです。「長期残効蚊帳は、マラリア撲滅活動にとって重要な存在です。タンザニアでの現地生産能力の大幅な拡大と、特に女性に対するより多くの雇用が生まれたことを、大変嬉しく思います。4年前、アフリカに導入されたこの技術は驚異的な成果を挙げています。今回の例は、『革新的な提携が、公衆衛生に対して利益を持続して生み出す』ための方法を見せてくれているのです。」
A to Z Textile Mills社について
A to Z Textile Mills社は、1966年に小さな縫製工場としてタンザニアのアルーシャでShah家により設立されました。1978年にポリエステル蚊帳の製造を開始し、現在は蚊帳生産が大部分を占めています。紡績、編み、製織、染色、仕上げ、裁断、縫製の各部門からなる完全な一貫生産工場で生産されています。
A to Z社は革新を好む企業文化を有し、一方では有能な従業員を惹きつけ、つなぎ止める努力をしています。社員に尊厳と敬意を払い、あらゆる業務において「創造」と「革新」を奨励し、社員全員に成長の機会を与え、健全かつ安全で明るい労働環境を提供し、供給業者との間に深く長年にわたる関係を築くために、日々努力しています。
住友化学について
住友化学は、日本の多国籍企業で殺虫剤製造やプラスチック技術を含む複数の化学分野で数十年に及ぶ経験を有しています。革新的な技術と持続可能な開発を通じての環境や社会問題の解決に貢献し、貧困の悪循環は媒介性疾患コントロールによって断ち切ることが出来ると信じています。今日、オリセット®は最も費用対効果の高いマラリア防圧手段であることが明らかになっており、住友化学では、この技術を必要としている人々のもとに確実に届くように、アフリカでの現地製造を目的とした生産能力拡大に取り組んでいます。「命を救う」製品の開発は、「社会のための持続可能な開発」を中核とした住友化学CSR活動の中心となっています。
写真撮影:(上)William Daniels氏、(中)CameraPix氏、(下)CameraPix氏
注:写真、映像およびプレスリリースのコピーは、ご要望によりご提供します。

