黄熱病

黄熱病はウイルス性疾患ですが、現在は赤道付近のアフリカおよび南アメリカ中央部でのみ認められます。年間推定20万人が罹患し3万人が死亡しています。アフリカ33カ国で蔓延しており、リスクのある人口は合計約5億人となっています。

このウイルスは3日から6日間の潜伏期間を経て発症し、発熱、筋痛、頭痛、振戦、食欲低下および悪心または嘔吐を伴うことがあります。2、3日後には患者の多くは回復し、症状がほぼ消失します。

しかし15%は、24時間以内に「毒性」期に入ります。発熱が再発し、病名の「黄」の由来となっている黄疸が発現し、腎機能が悪化します。「毒性」期に入った患者の半数は10日から14日以内に死亡します。


黄熱病の流行地
黄熱病の流行地

伝播

黄熱病の病原体ウイルスは、アルボウイルスとして知られるウイルスのひとつです。ヒトやサルの感染は、熱帯雨林から都市環境に至るまで様々な環境に生息するやぶ蚊の1種の(ネッタイシマカ)刺咬を介して生じます。

黄熱病には特異的な治療法はありませんが、2、3のアルボウイルスの1つに対する有効なワクチンが接種可能です。単回投与により、10年以上続く免疫を獲得できます。国によっては、入国前にワクチン接種証明書が必要です。